AppleCare+加入の必要性は高い!その5つの理由とは

AppleCare+必要性メインイメージ

Apple製品を購入する際に、延長保証サービスのAppleCare+に加入すべきか、その必要性に疑問を持っている方も多いと思います。

AppleCare(アップルケア)はApple製品を購入すると自動で付いてくる無料の保証サービスであり、AppleCare+(アップルケアプラス)は、別途料金を支払うことで保証を延長し、より厚い保証を受けることができるサービスです。

AppleCare+の加入料(保証料)は、一般的な延長保証サービスと比較すると割高な印象であるため「高いお金を払ってまで入る必要はないのではないか」と、加入料の金額だけで判断されてしまいやすい面があります。

しかし、下記5つの理由からAppleCare+に加入する必要性は高く、今後もより高まっていくと筆者は考えます。

◆AppleCare+の必要性が高いと考える5つの理由

① 製品が高額になり、容易に買い替えがしづらくなっている

② 修理時・紛失時の金銭的負担が大きい

③ 加入していない場合、トラブル解決まで時間がかかりやすい

④ 海外でも保証が効く

⑤ 非正規店で修理した場合のリスクが高い

本記記事では、Apple製品を愛用しAppleCare+にも加入している筆者自身の体験も含め、これら5つの理由から、AppleCare+加入の必要性について詳しく解説してまいります。

AppleCare+を実際に利用して修理費60,000円が浮いた筆者の体験談

まず最初に、つい最近の筆者の実体験について紹介いたします。

筆者は以前よりiPhoneを使用しておりますが、先日不注意により端末を落としてしまい背面ガラスを割ってしまいました。そこで、早速Appleストアで修理を依頼しました。

下記は、筆者の所有するiPhoneの修理前と修理後の写真になります。

◆iPhone背面ガラス損傷の修理前と修理後

筆者はAppleCare+に加入していたため、AppleCare+の規定料金の3,700円で修理をしてもらうことができ、写真のように新品同様でiPhoneが戻ってきました。

下記は、修理後に発行された確認書になります。

◆筆者のiPhoneの背面ガラス割れ修理の確認書

上記の写真を参照していただくと、通常の修理金額が61,636円と記載されていることがわかります。AppleCare+利用時の修理料金とは、実に6万円近い差額があるのです。

その時のスタッフの方の説明によると、実は、iPhone13における背面ガラス損傷の場合、基盤の交換まで行う必要があるとのことです。推測ではありますが、それもあって通常はこれだけの修理費用がかかってしまうものと考えられます。

もちろん、筆者自身がもっと注意深く端末を管理することができれば、不注意で背面ガラスを割ることもなかったのですが、普段から肌身離さず持ち歩いている中でこのようなリスクは付きものであり、損失を最小限に抑えることができるAppleCare+のような保証サービスは、極めて必要性の高いものであると筆者は考えます。

なお、先に述べた盗難・紛失プランをはじめとしたiPhoneのAppleCare+の料金については、下記の記事に詳しくまとめていますのでご参照ください。

関連記事:最新版AppleCare+の料金は月580〜1740円

AppleCare+の必要性が高い5つの理由

それでは、実際にAppleCare+に加入する必要はあるのでしょうか。

個々人の使用環境や用途によって必要性の有無は変わってくる部分もありますが、客観的な視点から下記5つの理由により、AppleCare+に加入しておくべき必要性は高いと考えます。

◆AppleCare+加入すべき5つの理由

① 製品が高額になり、容易に買い替えがしづらくなっている

② 修理時・紛失時の金銭的負担が大きい

③ 加入していない場合、トラブル解決まで時間がかかりやすい

④ 海外でも保証が効く

⑤ 非正規店で修理した場合のリスクが高い

これらについて、ひとつずつ解説してまいります。

理由① 製品が高額になり、容易に買い替えがしづらくなっている

下記は、iPhoneの機種ごとの販売価格の推移を示したグラフです。サンプルにしたのは各機種の最廉価モデルになります。

◆iPhoneの販売価格推移

データ引用:iPhone歴代モデル比較表まとめ、発売日や販売価格、それぞれの特徴などを解説!(GOOPASS MAGAZINE)

グラフを見ると、波はあるもののiPhoneの販売価格は全体的に上昇傾向にあります。

国内初代のiPhone3Gと、最新機種(2024年2月時点)のiPhone15を比較すると、約5.4倍もの価格差があります。グラフに示したのは再廉価モデルですが、iPhone15の最上位モデルであれば20万円近くになります。

特にiPhone14以降は円安の影響もあり、国内発売価格が高騰しておりますが、米本国でも本体価格は上昇しており、今後も機種を追うごとに価格は上がっていくものと見込まれています。

ここまで高価になってくると「壊れたから買い換えよう」と気軽に考えるのは難しく、購入した端末を長く使う傾向になってきています。

下記記事の「スマホの買い替え期間調査アンケート」の結果によると、「スマートフォンの買い替え期間が長くなった/長くなりそうな理由」において、57.1%が「スマホが高騰したから」と答えております。

参考記事:スマホの買い替え期間 長期化している理由、圧倒的1位は?(ITmedia)

そして、スマートフォンのような精密機械を長く使っていれば、必然的に故障リスクも高まっていきます。しかし、故障時の修理費用についても決して安いわけではありません。次の理由をご覧ください。

理由② 修理時・紛失時の金銭的負担が大きい

理由①で製品価格の高騰について述べましたが、これはもちろんiPhone自体の需要の高まりや為替の影響もありますが、製造部品コストや物流コストの高騰により本体価格の上昇につながっていると考えられます。

日本経済新聞によると、約10年前と比べて部品コストは全体で2.5倍、カメラは10倍、半導体は3倍になったとされています。

参考記事:部品総額10年で2.5倍 エコ素材、基板やモーターにも(日本経済新聞)

そして、本体の価格と同様に修理費用も年々上がっており、特にバッテリー交換費用などは、度々値上げが発表されています。

直近では、2023年3月にiPhone、iPad、MacBookのバッテリー交換料金の引き上げがなされました。

参考記事:アップル、バッテリー交換料金を3月から値上げ--「iPhone」「iPad」「MacBook」で(CNET Japan)

つまり、端末価格が高いということは、必然的に保証外の修理や機種変更においても、ユーザーは極めて大きな費用負担を強いられることになるのです。

冒頭で、筆者が実際にiPhone13 Proの背面ガラスの交換修理をした際の確認書を掲載しましたが、背面ガラスの損傷の修理費用は、公表されている見積もり価格で67,800円、画面の損傷の修理であれば42,800円、その他の損傷であれば87,800円となっています。

これらの修理費用は機種によって異なりますが、より上位の機種であれば10万円以上の費用がかかってくるものもあります。

これに対してAppleCare+加入時の修理費用はというと、画面や背面の損傷の修理費用は3,700円、その他の損傷は12,900円、そして紛失時の端末購入費用も12,900円となっており、非加入時の負担費用と比較すると破格であると言えます。

実際に筆者も、過去に二度iPhoneを紛失したことがありますが、一度目はAppleCare+に加入していなかったため端末購入に10万円の費用がかかりましたが、二度目は加入済みだったため12,900円で新品を購入することができ、ここでもAppleCare+の必要性を実感しました。

理由③ 加入していない場合、トラブル解決まで時間がかかりやすい

Appleに限らず、多くの利用者を抱える大手企業のサポートセンターは、基本的に常時混み合っており、繋がりにくいことが常態化しています。

特に、今やスマートフォンユーザーの半数がiPhoneを利用(※)していることもあり、常に回線が混み合っていることは容易に考えられます。実際に、筆者もAppleCare+非加入時にはなかなかオペレーターに繋がらず、何度も電話をかけ直したことがありました。

メイン利用スマホのOSシェア、iPhoneが50.0%、Androidが49.7% オンライン専用プラン・キャリアサブブランドはiPhone、MVNOはAndroid利用率が高い傾向(MMD研究所)

また、iPhoneの修理のため、来店予約をしてAppleストアに行った際には、平日の昼間にも関わらずサポートフロアは大変混雑しており、予約していてもかなりの時間待たされてしまいました。

このように、製品に何らかのトラブルが発生した際、解決までにかなりの時間がかかることを覚悟しなければいけません。

一方で、AppleCare+の保証サービスには「テクニカルサポートへの優先アクセス」というサービスがありますが、これは技術的な相談や質問をする際、優先的にオペレーターに繋いでもらえるというものです。

また、同じくAppleCare+の保証サービスのひとつで「エクスプレス交換サービス」がありますが、自宅から故障したiPhoneの発送を交換機の受け取りと同時にできるものです。これにより、わざわざAppleストアまで行くこともなく、また端末が手元にない時間をなくすことが可能になります。

実際に、筆者もAppleストアで対応を待っている際に、スタッフの方から「もし時間がなければ、AppleCare+に加入されているので、エクスプレス交換サービスで無料で新品端末を自宅にお届けします」という提案ももらいました。

このように、AppleCare+に加入していることで、普段なかなか時間が取れないような方も、トラブル解決までの時間を短縮することが可能になります。

理由④ 海外でも保証が効く

AppleCareの保証サービスは海外のAppleストアでも、国内同様にサービスを受けることができます。

スマートフォンは今や、情報収集や決済など日常生活のほとんどの場面において必要不可欠なものになっています。それほどまでに重要なツールが、海外で故障して全く使い物にならなくなったらどうでしょうか。

旅行や出張などで海外に行くことが多いユーザーにとって、全世界のAppleストアで一貫した保証サービスを受けられることは、非常に心強く感じられるはずです。

理由⑤ 非正規店で修理した場合のリスクが高い

Apple製品が故障した際は、通常であればAppleストアや提携の修理業者で修理を行いますが、それ以外の、いわゆる非正規店でも修理を依頼することができ、そのような業者では比較的安価に修理を請け負ってくれる場合があります。

しかし、非正規店の中には技術レベルが低い業者も存在しており、最悪の場合は修理に失敗してしまう可能性もあります。

過去には、実際に非正規店で修理したiPhoneが操作不能になるというバグが発生したケースもあります。

参考記事:非正規店で画面修理したiPhone X/8の操作不能問題はiOS11.3のバグ(iPhone Mania)

また、非正規店で修理を行った端末が故障した際に、Apple正規店に修理を依頼することは可能ですが、故障の原因が他社製部品であった場合、無料保証期間内でも保証対象外となってしまう可能性があります。

その点、Apple正規店であれば、修理や接客のトレーニングを受けている専任スタッフにより修理の質は高く、Apple公式の修理マニュアルを提供されているため、確実な故障診断や修理が約束されています。

このように、安価だからといって非正規店で修理を依頼した場合のリスクを負うよりは、正規店で確実なサポートを受けるほうが、長期的に見て安心して製品を使用することができるのです。

iPhone8以降の端末の耐久性について

ここまで、AppleCare+の必要性について述べてまいりましたが、AppleCare+に加入することによるメリットを享受できるのは、特に製品が損傷した場合になります。

では実際にどれだけ壊れやすいものなのか、製品の損傷リスクについて筆者の見解を述べたいと思います。

Appleでは、2017年発売のiPhone8から背面にガラス素材を採用し、以降は最新のiPhone15まで背面ガラスの仕様になっています。

従来の機種は背面がアルミニウム仕様だったのですが、ワイヤレス充電の実用化にあたってアルミ素材だと通電しにくいため、背面ガラスが採用されたという経緯があります。

Appleによると、現行のiPhoneに採用されている背面ガラスはApple独自開発の素材であり、iPhoneの中でも最も硬度が高く丈夫なものとされています。ただ、筆者の実際の使用感によると、従来の端末と比較すると耐久性はそれほど高くないのでは?というのが正直な印象です。

先に述べたように、先日筆者はiPhone13を落としてしまい、背面ガラスを割ってしまいました。状況としては、屈んだ際に胸ポケットからコンクリートの地面に落下した形でした。

筆者はiPhone3Gの頃から代々iPhoneを使い続けており、恥ずかしい話ですが、何度も同じような状況で端末を落としてしまっていますが、背面を損傷してしまったのは今回が初めての経験でした。やはり、アルミ素材の頃からはどうしても強度が落ちているように感じます。

実際に、Appleのテスト結果でもiPhone15が先代機種より強度が落ちていると報告されています。

参考記事:iPhone 15 Pro、落下すると壊れやすいとのテスト報告(GetNaviWeb)

硬度の高いガラスと言っても強化ガラスではないので、ある程度の高さから落ちれば割れてしまう可能性があること自体は当然なのですが、常に持ち歩く上で落としたりぶつけてしまったりするリスクに対して、高い修理費用が割に合わないと感じています。

さらに、非正規店では背面ガラスの損傷を修理できない可能性もあります。というのも、背面にはAppleのロゴやiPhoneという商品名が記載されているため、技術的な問題ではなく著作権の関係上、修理が不可能というケースがあるようです。

参考記事:スマップル宇都宮店

こういったことから、特にiPhoneにおいては、今後より一層AppleCare+加入の必要性が高まってくるのではないかと考えられます。

まとめ

本記事では、筆者の経験も踏まえて、AppleCare+の加入の必要性について述べました。半導体をはじめとした部品コストの高騰や物流の問題から、Apple製品に限らず、家電などの機械製品の価格は上昇傾向にあり、故障時の修理費用の負担も大きくなっています。

本記事でも述べたように、製品価格が高くなれば、なかなか安易に買い替えるという選択肢も取りづらくなり、必然的に購入したものを長く使う傾向が強くなっていきます。

しかし、長く使うほど機械製品の故障リスクが上がっていくのも当然です。筆者のような不注意による損傷だけではなく自然故障も十分ありうるケースで、少し前の記事ですが、実際に下記の記事では、iPhoneの基盤故障の原因で「自然故障」が43.47%と最も高い割合になっています。

参考記事:iPhone基板故障の発生率は使用3年目から上昇傾向 故障原因トップは「自然に」(iPhone Mania)

こういった点から、AppleCareのように製品を長く使用できるような安心を提供する延長保証サービスは、今後より必要不可欠なサービスになっていくと考えられます。

弊社が提供する「proteger」であれば、簡単にECサイトで延長保証サービスを提供することが可能ですので、詳しくはぜひ弊社までお気軽にご連絡ください。