issin株式会社

両親の健康課題から生まれた未来の体重計で4人に1人以上が延長保証に加入。スマートバスマットの購買を促進した延長保証施策とは

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始めに事業の概要を教えてください。

「日常生活に溶け込んだヘルスケアで家族の健康を守ります」という理念のもとスマートバスマットというプロダクトを提供しています。

以前は家族の思い出づくりを定義して「popIn Aladdin」を開発していました。

今回のプロダクトを開発するきっかけは、自分の父親が中国におり急病を患っていて本人が自覚症状がないまま亡くなってしまった。亡くなる3ヶ月前にはビデオチャット越しでもわかるように痩せ細っていました。

母親は乳がんを患い、家族を心配させないために一人で治療を行っていました。

両親の事例から見ると病気に気づけなかったということと病気のことは家族には共有しづらいという問題がありました。

100年後のヘルスケアを考えたときに常にデバイスが自分の健康をモニタリングして何かあればアラートしてくれるようになっていくだろうし、今の技術を使って100年後のヘルスケアに近づけるようにしていく必要がありました。

そこで最初に展開していくのがスマートバスマット。

健康管理で重要なのは体重管理となってきます。体重が生活習慣病に起因しており、日本の40歳以上の男性の半数はメタボと言われています。女性は20%ととても高い数字が出ています。

体重計を買ったから体重管理ができるということではなく、毎日続けることが重要です。

実際になぜ体重計を使わないのかアンケートをとったところ女性は現実逃避、男性はめんどくさいというアンケート結果が出ました。そこで体重計とバスマットを融合させれば日常生活に溶け込んでいくのではないかと思い、スマートバスマットを開発しました。

ソフトウェアに関しては、立って3秒で体重をクラウドに保存できるようになっています。ヘルスケアの問題は継続性にあり、アプリを開かなくても健康管理ができるようになっています。

程さんの経歴と担当業務を教えてください。

私は以前popIn株式会社を創業し、アドテクの事業を立ち上げて2015年6月にバイドゥ株式会社に会社を売却いたしました。売却後にpopIn Aladdinを立ち上げて2021年にはシリーズ累計10万台を突破しました。 それからこのissin株式会社を立ち上げて会社の経営、ハードウェアの開発や、ソフトウェアの開発など幅広く関わっています。

立ち上げの苦労を教えてください。

まずは自分自身の課題は社会でも当てはまるのかを検証する必要がありました。

一番最初はMakuakeとのクラウドファンディングで検証しました。

3ヶ月程で3,000万円ほどお客様からご支援をいただきました。

クラウドファンディングがうまくいった後にECの立ち上げを苦労されている方も多いかと思いますが、私たちはお客様に認知を上げていただくためにPRが重要になってきます。

ベンチャー企業ですから大きな広告費は使っていけません。商品に特徴がありますのでテレビ、Webメディア、雑誌、新聞で取り上げてもらえるように注力し、どういう思想で商品を作っているかをメディアに伝え続けました。

他にはD2Cに特化している施策のため汎用性があるかはわかりませんが、ブランドコラボキャンペーンを行ったりもしています。PRや他の施策などから潜在的な顧客リストを作っていくことに注力しています。

Makuakeさんのクラウドファンディングの結果は重要で一連の動きが全て繋がっています。

最初のニーズからクラウドファンディング、クラウドファンディングの実績を使ってPR、PRで集客をしたものを販売してという一連の流れが必要でどこがかけてもよくありません。単発な施策ではなく、プランニングをしていく必要があります。

protegerを導入する前の保証状況を教えてください。

元々は1年保証のみでした。

いつからECサイトを運営されているのですか?

Shopifyが2022年の7月1日に公開しています。

販売チャネルを教えてください

現在はShopifyのみとなっています。

今後は販売チャネルは引き続き検討中で優先順位を決めてプランを決めている途中です。Amazonや楽天、量販店を含めて検討中です。

導入のきっかけを教えていただけますか?

ユーザーの満足度、顧客体験の向上。購入前・購入後の心配、不安を無くしていくのかが鍵でした。

自社で延長保証をやるのは難しいと判断し、Apple Careのような保証サービスを短期間で導入できることに魅力を感じました。

新しいブランドだと世の中になくレビュー口コミもないなかで不安を払拭するのではないかという期待感がありました。

お客様の保証加入状況をみていかがですか?

現在、保証加入率は25%と4人に1人の方が延長保証を購入しています。

導入して良かったと思います。即ち4人に1人の方が現状のメーカー保証期間では満足できず不安を感じていた方がいたということです。

想定しているユーザーの満足度に延長保証がポジティブに起因していることがわかると思います。

実際に運用をしてみて、感じたことはございますか?

特に今のところ困ることはなく継続的に使っていきたいと思います。

proteger(プロテジャー)導入までの日数を教えてください。

始めるまで時間が全然かからずShopifyのアプリをインストールして設定が終わり2週間くらいで簡単に導入できました。

スマートバスマットの今後の展望について

日常生活に溶け込んだヘルスケアを普及させていきたいと思います。販売台数を増やしていきながらお客様によりそったコンテンツを届けていきたいと思います。

単純な体重の増加、現象だけでなく運動、食事などのサポートなどができないかなどを模索していきたいと思います。

私自身もプロダクトの全体設計とエンジニアチームで日々ソフトウェアをアップデートしていきます。

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