株式会社cadre
ヘアドライヤー「cadre」顧客体験向上を目的に延長保証導入後、保証加入率は29%を達成
始めに事業の概要を教えてください。
弊社はYouTuberのヒカルさんと格闘家の朝倉未来さん主催のビジネスリアリティショーから生まれたブランドです。
世の中にとって新しいもの、デザイン的に優れているものを高価格ではなく、適正価格で提供するという考えを主軸に「new for you」というコンセプトを掲げ展開している家電のD2Cブランドになります。
飛躍的な成長を目指すため、家電のみの販売に留まらず、家電ブランドとその周辺領域の消費財やサービスを展開していくライフスタイルカンパニーとして運営しております。直近ですとヘアオイルの展開も計画しています。
藤巻さんの経歴と担当業務を教えてください。
大学生の頃に最初に起業し、受託開発と家庭教室の派遣事業を行っていました。
当時からエンジニアリングを学んでいたこともあり、今まではWebやアプリ開発などの事業領域を中心に、リアル店舗の立ち上げ等の経験なども経て、現在はcadreを運営しております。
立ち上げの苦労を教えてください。
ビジネスリアリティショーということもあり、番組の最後のデモに間に合わせなければいけないという制限があったためかなり時間が限られていました。
そんな中でもともと家電に対し、「高かったり、格好がよくなかったり、種類が多すぎて何を選べばいいか分からない」などの負の課題を感じており、自分ならもっと最適化されたプロダクトを作れるのではないかという思いを持っていました。
そういった経緯もあり「家電をやりましょう」とチームで正式に決定。
その中でドライアーに決めた理由は、男女で偏りがでない、ユニセックスで使える商品にしようという気持ちからです。
本当に大変だったのは大事にしたい4つの要素をどう上手く盛り込み、帳尻を合わせていくかということでした。
まずは値段です。高級ドライヤーの価格帯だと10万弱する製品もあるため、もう少しみんなが手の届く価格に抑えたいと考えていました。
次に性能です。早く乾く、要は風量が強いもの、そして女性が長時間使用しても疲れないように軽くする、さらには髪に良い美容としてのドライヤーの要素も加えたいと考えていました。
最後はデザイン性。シンプルで格好いいものを求めていました。
ドライヤー以外の他の家電にも当てはまりますが、使っていないオフの瞬間でいかに空間の中に溶け込むかが大事な要素で、インテリアとしての家電を目指しました。
導入のきっかけを教えていただけますか?
1番はユーザーの満足度を高める、即ち顧客体験の向上に効果があるというのは大きかったです。イメージしているのはAppleCareで、自分自身「別に入らなくてもいいでしょ」とは思いつつ、何かしらで故障して、結局恩恵を受けているので毎回必ず加入しています。とても満足度が高く、顧客体験としてはすごくいいなと思っていました。
いざ私たちが商品を提供する立場になり、今まで保証で助かっている経験があったので必然的に導入しようと思いました。
お客様の保証加入状況をみていかがですか?
実際に平均で29%のお客様に加入いただいているので、やっぱり求められていたんだというのは感じています。家電なので”いつかは絶対使えなくなる”という前提の中で、お客さん目線で見ると、保証される期間は安心して使っていただけるのではないかと考えています。またお客さんへ”保証を選べる”という選択肢を与えてあげられるというのもD2Cブランドとして大事だと考えています。
POPUPを開催してみて、感じたことはございますか?
今回POPUPを実施した中で、直接お客さんの声とか聞いていて思ったのは、他のメーカーさんでちょうど故障したタイミングで、新品交換するの同じくらいの金額かかるから、だったら新しいものに買い換えようかなという声が何件かあり、実際そのまま購入に繋がりました
故障はもちろんあるとは思うんですけど、結局新しいものが出たりとか引っ越しだったりとか、それこそ家族で使っていて、ちょっといいドライヤーを買ったけど娘に持っていかれちゃったとか。っていう各家族体であり、1人暮らしから2人暮らしになるタイミングでみたいなところでも局所的な変化みたいなものはすごいあるなっていうのは、お客さんの声を聞いていても感じますね。
cadreの今後の展望について
cadreとしては、まずは、身近な家電という領域から、自分の人生をより豊かにする経験をしてほしいですし、その選択を人が主体的に選べるようにしていきたいと思っています。
全てがそうではないですが、家電1つとっても、とりあえずランキング上位のものを買っておけばいいやではなく、自分の家でインテリアと同じように家電やライフスタイル商品に対しても主体的に選択をして欲しいです。
これは今の世の中の流れと逆行しているかもしれませんが、例えばインフルエンサーが紹介している商品だから買うというより、インフルエンサーが紹介しているというのを始まりとして
、各人が調べ、実際に手に取ってもらって本当にいいものなんだと納得した上で自分が主体的に選ぶという世界観を作りたいなと思っています。
その上で良いライフスタイル製品を世の中に対して発信していくようなリーディングカンパニーになっていけたらいいなと考えています。
そういった主体的に選べる人が増えた時に、もっと幸せな社会が作られていくのではないかと個人的なテーマを持っています
ドライヤーについては今後、美容室や宿泊施設にも展開し、ポップアップも定期的に開催していく予定です。
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